フェレットの特徴

見た目が愛嬌タップリで可愛いフェレットですが、狩猟用にも使われるほど身体は頑丈で機敏性に優れています。
お家で飼う場合には、これらの特徴をよく理解して飼育していきましょう。

身体の特徴について

トンネルや狭い隙間などを自由に行き来できるフェレットの身体は、小さな頭としっかりとした長い身体に短い足を持っています。

この胴長短足の体型が、穴の中に住むネズミやウサギを捕らえるのにとても有効でした。
狭いところを通り抜けるために、身体の柔軟性はとても高いです。寝てる時や抱っこした時など、思いもよらない姿になって驚くこともあるでしょう。

体温はおよそ38℃ですが、興奮したりすると40℃くらいになることもあります。
フェレットは汗をかかない動物なので、身体の熱をうまく逃がすことができないからです。
特に夏場の熱中症などには十分注意しましょう。

寒い地域を原産とするフェレットは、ふさふさの毛で覆われている上に0.5mm~1.8mmほどの厚い皮膚を持っています。特に首から肩にかけての皮が厚く、他の動物から身を守る1つの手段となっております。

体重はオスで1kg以上、メスで1kg前後ですが、個体差もあります。中にはオスで2kg近くなる場合もあるようです。
また、冬は皮下脂肪を蓄えて寒さから身を守ろうとするので、夏と冬では体重が1~2割以上変わる場合もあります。

フェレットの寿命は6年~8年と言われています。
生後1年で人に換算するとおよそ18歳くらい、その後は1年で7~8歳ずつ歳を取り3年で人の40歳前後になると言われています。

身体の各部の特徴

身体の各部の特徴

歯
肉食動物の特徴である長い犬歯を持っている。歯の本数は34本だが個体差もある。
小さな頭部の割にはアゴの力が相当強く、本気で噛まれたら出血を伴うほどになる。

鼻
少し湿っていて、触るとひんやりとして気持ちいい。
視力が良くない分嗅覚は発達している。

目
目
視力はあまりよくない。瞳は正面向きでやや楕円形。
上下に動く獲物を捕らえるのに向いている。

耳
身体の割には大きくピンク色をしている。
鼻と同じく聴覚に優れ、人には聞こえない高音域を聞き取ることができる。

尻尾

尾
尻尾は長く毛で覆われている。
興奮して尻尾をパタパタと震わせたり、驚いて毛を逆立てたりと感情表現が豊かである。

毛
3層構造からなる。
長くてまっすぐなオーバーコート、短めのオーンヘア、もっとも短くて細いアンダーコートがある。

前足
前足
前足
後ろ足
後ろ足
後ろ足

指は5本あり、肉球がついている。
親指は人のよう

前足にずれてついており、特に前足の場合は物をつかむことができるほどである。
四肢はとても短いので、狭い場所でも敏捷性が高い。

フェレットの行動

フェレットの最大の魅力は、その遊び好きな性格にあるといってもよいでしょう。
人にも盛んにコミュニケーションを図り遊びを誘います。
初めて見るもの、触れるものは興味津々に近づいて、喜んで遊んでくれます。

また、興奮すると「クックック」と喉を鳴らすような声を出したり、遊んでいて「シュー」という声を出したりもします。
飽きっぽい子や気が強い子、好奇心旺盛な子など、人間っぽいところも可愛いところです。

冒険心が強い

怖いもの知らずですぐに脱走を図ったり、隣の部屋へ行ってしまうこともあるので気をつける必要がある。

好奇心が旺盛

何にでも興味を示すので、あらゆるものが遊びの対象となる。反面飽きっぽい一面も見せるのが面白い。

死んだように寝る

フェレットの眠りはとても深く、なかなか起きないことがある。中には抱き上げても「死んでしまった!?」
と勘違いしてしまう場合もあるので注意。

遊び方が激しい

フェレット同士で遊ぶ時は、首に噛み付いたり激しくぶつかったりと乱暴なくらい。初めて会うフェレットには本気でケンカをしかける場合もあるので、ひどいようなら仲裁する必要がある。

高さの認識が低い

飛び降りるのが苦手な割に、平気で高い所に登っていくことがある。そのまま降りられると思ってジャンプすることもあるので、怪我をさせないためにも高い所に登らせないよう工夫が必要。

狭いところが好き

テレビやタンスの裏、ドアの隙間、洋服やソファーの下、、、あらゆるところがフェレットの遊び場となる。
そのまま出てこれなくなったり、間違って踏みつけてしまわないよう注意。